○汎用旋盤修理完了(MS-850)
こんにちは
先日修理してましたMS-850のブレーキの修理が
完了しました。
パットも引きずらずうまく組むことが出来ました。
ブレーキディスクとキャリパーの隙間は、
均等が普通です。
例えばキャリパーのディスクの入る溝幅が16mmで
ディスク盤の厚みが10.8mmだとすると、
16-10.8=5.2
で、片側の隙間は2.6mmとなります。
しかし、この機械のブレーキは片側のピストンの
動きが少し悪いため、許容範囲内で隙間を
変えました。
いろいろ試しましたが、一番作動状況が良かったのが、
左1.9mmと右3.3mmです。この状態がパットの引きずり
もなく、ブレーキをかけた時のディスク盤のスラスト
方向の動きもありません。
(両方のパットが均一にディスク盤を押している)
このように、私は古くなった機械や道具は
その状態により、組み方や使い方を工夫します。
ディスク盤との隙間は均等が普通ですが、
ピストンのストロークとブレーキパットの磨耗状態などに
気をつけて、一番良いところで使えばより良い状態で
使うことが出来ます。
下の写真は、セーパーのバイスです。
セーパーのバイスは、裏板を作り直し、カミソリのように
隙間を調節できるようにしました。
こうしないと、よく使う部分は磨耗が進んで、
品物を掴むとすごく浮き上がってしまいます。
少し面倒ですが、使う所によって、カミソリの下のホーローセットを
調節すれば、かなり浮くのを抑えることが出来ます。
うまく調子を取ってあげれば機械も道具も、
本来の性能を発揮してくれることでしょう。
私には、きちんと調整すると機械や道具が喜んでいる
ように思えますし、そのように使うのが好きです。
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