レコーディングスタジオを訪問させて頂きました

 ○レコーディングスタジオを訪問させて頂きました


こんにちは

 

昨日、大阪堺市にあるフクダスタジオさんを訪問させて頂き、

 

プロの音を聞かせて頂きました。

 

フクダスタジオの事業主である間所義和様は自らもプロの

 

ギタリストで、FRDRECORDを立ち上げ、レーベル"current"を

 

設立し、映画出演やCM製作などで活躍してらっしゃる方です。

 

CDも録音より携わり製作されています。


 

 

経歴

 

・映画『人間失格』にバンド『ブルースターズ』のギタリストとして出演

・adidas japan "日本に情熱を"スペシャルムービー ギター

  &レコーディングエンジニア担当

・『MIU SAKAMOTO』 (坂本 龍一さんの娘)さんのアルバムに参加

 

 

 


など数々の実績をお持ちの方で、とても私などが現場の音を聞かせて

 

もらえるはずもないのですが、昨年の

 

「ビジネスマッチングフェア2014」

 

でお知り合いになり、私のわがままを快く聞き入れて頂きました。

 

ありがとうございます。

 

涙が出るほど嬉しかったです。

 

オーディオ好きにはプロの現場の音、CDなどを作っている音を

 

聞かせて頂けるのは夢のまた夢の話で、ほっぺたをつねりたくなる心境です。

 

 


さて、当日、まずスタジオに入れて頂いたのですが、壁の厚さにびっくり。

 

およそ60cmありました。二重扉を締めると「しーん」と音のない世界。

 

会話の声も自然な感じ。反響を抑えぎみ(デッドな響き)のように思いました。

 

部屋(スタジオ)作りにもすごいこだわりがあり、丁寧に説明して頂きました。

 

私の本職の加工もそうなのですが、出来た物を説明してもらうとなるほど。

 

となりますが、それを一から作るとなると一筋縄ではいかないと思います。

 

本当にすごいこだわりでした。

 


次に、夢にまで見た「コントロールルーム」に入れて頂きました。

 

 

大感激です!!!

 

ここでCDなどの音が調整され作られる部屋です。

 

ずらりと並んだ機材。その中でひときわ目立ったミキサー。

 

これは、日本に一台しか実在しない名器NEOTEK FLA2だそうです。

 



試聴ですが、間所様が作られたCDを音源に聞かせて頂きました。


言葉が見つかりません。まったく次元の違う音場です。

 

音ではなく音場です。

 

普通はスピーカーから音がこっちに向かって鳴って(飛んで)くるのですが、

 

間所様の音は遠近感がはっきりし、確実な立体です。

 

もちろんスピーカーは2つで、2チャンネルの普通の方式です。

 

普通のステレオの方式です。(一時期はやった4チャンネルではありません)

 

あそこに楽器がある、その後ろにあの楽器が演奏されているといった

 

感じです。音量を上げていただくとボーカルなどは唇の動きがわかりました。

 

ほんとうです。

 

ギターの弦をはじくピックの音も聞こえます。

 

クラシックでは、オーケストラの各楽器がきちんと分かれて聞き取れます。

 

楽器と楽器の間に空間があります。

 

それでいて、全体的に音に包まれたような感じです。

 

音がきれいなので、音量を上げても全くその音の大きさを感じません。

 

おそらく相当な音量だったと思いますが、そうは感じなかったです。

 

普通の家庭でこの音量だと、えらいことになるとおっしゃってました。

 

とにかく圧倒的な定位です。しかも遠近感まできちんと出ています。

 

日常生活で、「あそこから聞こえてる」と、聞こえてくる音のほうを指差すことが

 

あると思いますが、ほんとうにそういう感覚です。

 

「あの楽器何と言う名前ですか?」

 

と指差して聞くことができます。(会話はほぼ出来ない音量ですが)


音量を下げて聞かせて頂きました。

 

先ほどとはまた違い、ボーカルがくっきり浮かび上がりメリハリの利いた

 

音になります。音量により聞こえ方?が変わります。

 

どう表現すればいいのか言葉は見つかりません。ただ、どの音量でも

 

音楽や演奏の感動は特筆すべきもので、今までに出会ったことのない音(音場)です。



 

私が音の定位や音の輪郭にこだわっていることを察して、おもにそのことに

 

ついてお話や音を聞かせて頂く配慮をしてくださったことと思います。

 

 

 


間所様は決して高価なものが良いというわけでもないと何度もおっしゃって

 

ました。3万円位のミニコンポでも聞かせて頂きましたが、納得しました。

 

A3の図面をA4に縮小した感じです。本質は伝わって来ます。

 




最後に、どうしてもかなえたいことがあり、失礼かと思いましたが、

 

言ってしまいました。

 

「私がいつも聞いているCDを持ってきているのですが、このCDを

 

聞かせてもらえませんか」と、

 

本当にあつかましいお願いをしたところ、

 

「いいですよ!」

 

と言ってくださり、聞かせてもらいました。

 

私の今後のステレオの音づくりのお手本とさせて頂きたかったため、

 

どうしてもいつも聞いているCDの音がどのような音か聞きたかったためです。

 

CDに入っている音が再生装置やリスニングルームによってどう変わるのか

 

を知りたかったためです。

 

これまたびっくり。ボーカルの声質も違ってましたし、わたしのステレオでは

 

聞こえなかった音がいくつもありました。

 

おもにスピーカーと部屋のセッティングが原因だそうです。

 

同じ装置で聞かせて頂いたのですが、間所様が作られたCDとは違い

 

このCDは臨場感や音の定位がそれほど感じ取れませんでした。

 

ここは録音状態の差だと思います。私には詳しいことは解りませんが、

 

間所様ならではのノウハウではないでしょうか。

 

 

 


間所様の音への妥協のない信念・姿勢・情熱に感動しました。

 

私としても趣味・仕事両面においてお手本にさせて頂きたいと思います。


今回は非常に貴重な体験をさせて頂き、またお忙しい中、時間を取って頂き

 

ほんとうにありがとうございました。

 

心よりお礼申し上げます。


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