こんにちは、今日は、
「職人に対する評価」
について、書かせていただきます。
技能オリンピックや技能検定のことです。
結論から書きます。
競技やテストで職人は評価できません。
根本から間違ってます。
学校の英語教育と同じですね。 学生時代英語を勉強しても、
会話できませんもんね。
私は、
「その道何十年という熟練工の人が技能オリンピックの選手や
技能検定を受けてもよい成績が出ないのでは、
大会や検定そのものが、 職人の腕を評価する対象ではない。」
と思います。
考えてみてください。みなさんの工場で一番の腕利きの職人さんが、
明日 技能オリンピックや技能検定と同じ条件で加工してもらったとします。
どんな成績になるでしょうか。おそらく間違いなく選手としてよい成績ではなく、
検定には、失格でしょう。(以前にそれらの訓練をした方は別です)
ようするにそれらは、それ専門に来る日も来る日も訓練し暗記した人が
優秀と評価され、また検定合格となるのです。
私は、以前、普通旋盤1級の問題と説明を見て、
開いた口がふさがりませんでした。
1、加工する課題の図面が事前に公開されてます。
2、バイトは試験中に研ぐのではなく、研いだバイトを持参する。
3、決められた道具・工具以外使用禁止。
4、とうてい初めての加工では無理な時間制限
まず、間違いを指摘させていただきます。
1、事前にだれかに段取りを教えてもらえる。
(仕事は、「段取七分」といって段取りが命。)
2、だれかに研いでもらったバイトで加工OK
すなわちバイトが研げなくてもいい。
(職人は材料によって研ぎ方を工夫する。)
3、自分で道具や工具を工夫してこそ職人である。
4、制限時間確か3~4時間だったと思うが、私が実際自分で加工したら
13時間かかった。
電話で問い合わせると
「はじめはみなさん10時間以上かかります。
練習して短縮してくださいとのこと」
職人を目指してる方なら、ばかげてやる気にならないと思います。
どうしても資格を取る必要がある方はあきらめて合格するでしょうが。
要は、合格するのは簡単だが、腕を評価してないので賞状をもらっても、
素人受けするだけで、職人の腕を評価する対象ではないと思います。
公の大会や国家資格は、どういうわけか、実際の仕事には役に立たない
ことが多いですね。
おそらく、学者さんが机の上で作った問題でしょうwww
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