柔道日本代表女子選手らに対する暴力問題が、最近よく報道されてます。
あってはならないことは言うまでもありませんが、
なぜ指導者が選手にそのようなことをするのでしょうか。
私は以前、自分がお世話になっている道場(剣道)の指導員を
させていただいてました(おもに小中学生の指導)。
その時、先生より、
「子供を怒鳴ったり、いかくするようなことはしてはいけない」
「子供は自分よりすぐれた人であると思って接しなさい」
と言われました。
このような言葉は、一見、指導方法のように思われますが、
実は、自分の稽古(成長)のためでもあるのです。
つまり、指導とは、人を指導するだけではなく
自分のためでもあるということです。
私が、他の道場に出稽古に行った時の事です。
すごく貴重なことを指南していただいたので、
いつもより丁寧にお礼を言いました。するとその先生は、
「そんなに丁寧に言わなくてもいいよ。私はこれまで、
何一つ自分であみだしたものはない。
全て先輩先生方から教わった事を伝えてるだけだから。」
とおっしゃいました。
その先生は教士七段です。私はすごい先生だと思いました。
また、自分の人生の師と思ってる人に聴いた話ですが、
ある範士八段の先生が、高齢のため生まれ育った山奥に
引っ越されたそうです。すると指導を受けたいという人が
後をたたなかったらしいです。
このように、自分は偉いんだと言うのではなく、
他の人から慕(した)われる、または尊敬されるのが
本当の指導者ではないでしょうか。
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