こんにちは、今日は「仕事の流れ」について二つに分けてみました。
1、営業的な流れ
2、技術的な流れ
1、の営業的な流れですが、バブル崩壊以後、加工屋さんが直に注文を
受けるより、商社さんやブローカーさんに、流れて行ってるように
思います。
人数的にもそんなに多くない所、例えば2~3人位のところも含めてです。
これは、発注権限のある人、いわゆる「担当者」が、楽だからと思います。
以前は各加工によって業者を選んでましたが、最近では、図面一式(一束)
まとめて発注することが多いようです。
あいだに人が入ると、何かとめんどうな事が多いんですが、
これも時代の流れですかね・・・
発注元 → 加工屋
発注元 → 商社・ブローカー→ 加工屋
2、の技術的な流れですが、旋盤加工の分野では、
旋盤師→旋盤工→旋盤要因
と変わっていった。とよく言われます。
ひとつ例を挙げましょう。
・旋盤師は、バイトを火造りし、それをグラインダーで研ぎ、加工します。
・旋盤工は、バイトをグラインダーで研ぎ、加工します。
・旋盤要因は、バイトを買ってきて(チップ取替え)加工します。
お気付きだと思いますが、現在ではほとんどバイトを研ぐことがなくなって
しまいました。
少し前(だいぶ前かな)なら、バイトを研ぐ腕がなくてはいい仕事が
出来なかったし、数物ならそこで差が付くところだったんですけどね。
これも時代の流れですかね・・・
まとめ
機械も工具も制御技術も発達し、誰もが資金さえあればそこそこの品物
が出来る反面、人間の技術力は、低下してきていると思います。
私はこの事態を憂慮しております。(生意気ですが)
実は、先日、母校より、会報誌の原稿依頼を頂き、
と言う題で技術伝承の問題を発表させて頂きました。
○このままでは、貴重な職人技が途切れてしまうこと。
○ものづくりとは、まず基礎をしっかり身につけ、それを土台に成長すること。
○経験を積む事によって得られる喜び
などを書かせていただきました。
ものづくりに携わる一人として最近の仕事の流れは寂しいです。
昔の職人技も捨てたもんじゃないと思うのですが!!!
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